"後悔"という言葉の正しい捉え方
反省を繰り返す人生はいいものになる。
「あの時、あーしておけばよかったな、なんて思わないように生きろ!」
とか先生や上司に言われたことありませんか?
私はあります、素直に受けとってしまい、その時はそうなのかな…
と、思っていたのですが、年月がたって改めて考えてみると
僕の人生、あの時、あーしておけばよかったな…
と思うことだらけで、「後悔しない人生なんて無理じゃねーか!」と思わず口に出したくなるようなものでした。
別れてしまったあの子をもう少し大事にしておけばよかった。
英語や音楽などの習い事をもっと真剣に続けていればよかった。
あれを買っておけばよかった、売っておけばよかった…
という風にね。
でも、もう少し考えてみると、もう一つ思ったことがあるんです、それが…
あの時、あーしなければよかったな。と思うことはなかったのです。
もちろん過去の失敗や愚行のせいで学歴や収入が悪くなっていることもあるでしょう
けれども、今の自分(あなた)があるのはその失敗があったからなんでしょう?
その失敗で今こうして強くなれている、成功できている。
だから絶対に自分が今までした失敗に対して、〇〇しなければよかった。だなんて1ミリも思わないでください。
偉い人は言いました。
失敗は成功の母である。
今まで失敗したことに対して、「あら残念…」で済ましてしまうのではなく、いま一度原因やその時もっとできたことを考えて
またそれを成長の足掛かりにすると、もっと良い人生が歩めるのではないでしょうか?
とにかく歩いて、走って、壁にぶつかって。
そんな大変なこともあったな。って未来で笑い飛ばせるくらい、なにかに頑張ってみる。というのが成功の秘訣なんだと僕は思います。
後知恵バイアスという概念があるらしい?
ちょっとした精神論もいいのですが、ここで科学的な話を一つ。
調べてみると人間の脳は、物事の成果(たとえ成功でも失敗でも)にかかわらず後から、「やっぱり○○しておけばよかった」「やっぱり○○だと思ったんだよ!」
と思い込む傾向があるらしいです。
もしよい結果が生まれたとしても、あとで何か別のことを思いついたときに、そっちの方がよい結果が生まれるものだと判断してしまう。
また、それを事前に予測していたかのように、錯覚してしまう性質(傾向)がある。
これを "後知恵バイアス"、というらしいです、興味があれば調べてみてください。
そういう人間の心理がある。ということをわかっているだけでも、「あの時あーすればよかったな」という気持ちに対して
「でも、それはわからないことだから仕方がなかったんだ
次からはそうできるように心掛けないと…!」
と思うことの方が大事なようです。
反省はしても後悔はしない。
「あの時あーすればよかったな。」
そう思うのはむしろいいことなんです、それを僕は"後悔"だなんて、マイナスな言葉で呼びたくない。そうゆうのはきっと"反省"って呼ぶべきだと思います。
しかし、決して「あの時、あーしなければよかった。」
だなんて考えないでいただきたい。きっとそれが、いわゆる"後悔"と呼ぶべきもので
悪しき人間の習慣だと思います。
あ、もちろん次からは"○○しなければよかったこと"を反省して、それをしないように心がけるのは良いことなんですけどね。